ABOUT

- what’s!? coffee
- what's!? coffee
what's!? coffee という名前に込めた想い 誰もが自分らしく生きられる未来を、珈琲とともに “What's!?”──なんて言ったの?と聞き返す、そんな一言からこの店の名前は生まれました。それは、私自身が聴覚障害の当事者であることと深く関係しています。 オーナーであり焙煎士でもある私は、生まれつき聴力が弱く、現在は障害者手帳3級の重度難聴者です。補聴器がなければ会話は困難で、補聴器をつけていても、聞こえている情報は健聴者の50〜60%程度。 音が「聞こえない」「聞こえにくい」ということは、十分なコミュニケーションが取りにくいということ。音声言語が当たり前の社会では、知らず知らずのうちに取り残されていく感覚を抱きながら生きてきました。 たとえば、あなたが言葉の通じない国に一人で放り込まれたとしたら。友人たちが会話していても、その内容が理解できない。 まるで自分だけが“そこにいない”ように感じる。 それは、私たち聴覚障害者が日常的に感じていることに近い体験です。 私たちの聴力は、努力すれば回復するものではありません。「頑張れば聞こえるようになる」ものではないのです。それでも、自分らしく生きていける場所をつくれると感じさせてくれたのが、珈琲でした。 珈琲があったから、私は今、生きていられます。 そして、私だけでなく社会にはもっと多くの“見えない困難”があります。表に出ないだけで、それぞれの人が何かしらの壁と静かに、日々戦っています。現代はマイノリティの声が拡がりやすい一方で、その声が切り取られて一人歩きしたり、 強すぎる主張に疲れてしまう人たちも少なくありません。情報が拡がっても、当事者の存在が置き去りにされてしまうことすらあるのです。 私たちはただの珈琲屋です。 でも、珈琲というやさしい手段を通じて、 ほんの少し、できることを続けていきたいと思っています。「受け入れてほしい側」であるマイノリティも、「受け入れる側」であるマジョリティも、どちらにも“余白”がなければ、対話は正しく成立しない。 だからこそ、珈琲を媒介に、誰もが少しでも自分らしく生きられる社会を。 その願いを、この店の名前に込めました。 what's!? coffee 珈琲とともにやさしさを届けられる場所でありますように。